■ Wixのサービスが突然終了した場合の対策について
2024年現在、Wixは全世界中で2億人のユーザーに利用されているウェブサイト作成プラットフォームとなっております。2023年は年商も2,270億円を超え(1ドル146円で計算)、企業としても黒字となっているので、まずWixがいきなりサービスを終了することは考えられませんが、企業として「もしも」を想定することはとても大切な事かと思います。
私も2015年から制作代行会社としてお世話になっているWixがサービスを終了するなんて考えたこともなかったのですが、先日、お問合せをいただいたお客様から「ネガティブな意味ではなく、もしもの事で考えられることを教えてください」と質問されたので、これを機にもしもの対策を考えてみました。
今の時代、残念ながら「絶対」は存在しません。
仮にWixがサービスを終了する可能性がある場合、どう対応すればよいのでしょうか?
この記事では、Wixがサービスを終了した場合の対策について詳しく解説し、もしサービスを終了した際もサイト運営者が迅速に対応できるようにまとめさせていただきます。
Wixがサービスを終了する可能性と対処法について
Wixは信頼性の高いサービスですが、万が一の事態に備えておくことは重要です。サービス終了によりウェブサイトが消えてしまうリスクや、ドメインやデータの管理に関する不安を解消するための対策を考えておきましょう。
Wixで作ったホームページはどうなる?
Wixがサービスを終了した場合、作成したホームページは表示されなくなる可能性があります。これに備えて、サイトのバックアップを定期的に行うことが重要です。Wixでは、サイトのHTMLやCSSなどのコードをエクスポートすることはできませんが、サイトのコンテンツ(テキストや画像など)を手動でバックアップすることで、再構築の際に役立ちます。
バックアップの方法:テキストや画像を定期的にダウンロードして保存しておくことが推奨されます。また、スクリーンショットを撮ってページレイアウトを記録することも有効です。
コンテンツの保存:記事やブログの投稿など、再利用可能なコンテンツを別のドキュメントとして保存しておきましょう。
Wixの独自ドメインを引き続き利用する方法
Wixの独自ドメインを利用している場合、サービス終了後もそのドメインを維持するための手続きが必要です。 独自ドメインは、Wixの管理下にある場合、他のドメイン管理サービス(GoDaddy、Namecheapなど)に移行することが可能です。
ドメインの移行手順
Wixのダッシュボードからドメインの設定ページにアクセス。
ドメインの移行手続きを開始し、移管コードを取得。
新しいドメインプロバイダに移管コードを入力してドメインを移行します。
この移行手続きにより、ドメインがWixに依存せず、他のプラットフォームで継続して使用できるようになります。
■ WixからWordPressへの移行ステップ
Wixが突然サービスを終了した場合、サイトを維持するためには他のプラットフォームに移行するのが最も効果的な手段です。
個人的にはWixのようなノーコード、ローコードツールに移行したいところですが、WixからJimdoへの移行する機能はありません。
そこで出てくるのがWordPressなのですが、WP(WordPress)はカスタマイズ性が高く、多くのサイトが移行先として選ぶプラットフォームとなっており、Wixからも移行可能です。
初期設定から移行までの具体的方法
WordPressのセットアップ:新しいホスティングサービスを選び、WordPressをインストールします。多くのホスティングプロバイダではワンクリックでインストールが可能です。
サイトデザインの再現:Wixのサイトデザインをできるだけ再現するために、WordPressテーマを選びます。プラグインを利用して、より近いデザインにカスタマイズできます。
コンテンツの移行:手動でコンテンツ(テキスト、画像)をコピーし、WordPressに貼り付けます。Wixのブログ記事は、XMLファイルにエクスポートしてWordPressにインポートすることもできます。
移管に必要な知識と対応策
プラグインの活用:WordPressには多くのプラグインがあり、SEOの最適化やページビルダーなど、Wixに似た機能を追加することができます。ElementorやWPBakery Page Builderなどのプラグインは、Wixのようなドラッグ&ドロップ編集を可能にします。
カスタマーサポートの利用:初心者には難しい部分もあるため、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。WordPressの公式サポートや各ホスティング会社のカスタマーサポートも利用できます。
最悪の最悪、WPへも以降はできます。ということを書かせていただいたのですが、個人的には誰でも簡単にWEBサイトを更新できるWixに慣れてしまうと、もうWordPressへは戻れません。
もし別のCMSを使うなら動作がきれいなSTUDIOだと感じています。
■ Wixアカウントの管理とサービス終了への対策
Wixのサービス終了に備えて、アカウント管理を徹底することも重要です。
アカウントのキャンセルと解除方法
サービス終了が決定的な場合、Wixアカウントのキャンセル手続きが必要です。
アカウントの解除方法はWixのサポートページから確認できますが、必要なデータを確保してから手続きを進めましょう。
データの移動とゴミ箱からの復元
サービスが終了する前に、Wixからダウンロードできるデータはすべて保存しておくことが重要です。
Wixにはゴミ箱機能もありますので、削除してしまったコンテンツがある場合はゴミ箱から復元しておきましょう。
サービス終了後のサポート体制について
Wixがサービスを終了した場合でも、一時的なサポート体制が提供されることがあります。
公式サイトやニュースレターを通じて最新の情報を入手し、サポートに関する指示に従って対応しましょう。
■ Wixサポートからのコールバックについて
コールバックのリクエスト方法
Wixのサービス終了に伴い、サポートへの連絡が増加する可能性があります。
電話での問い合わせができなくなった場合でも、コールバックのリクエストが可能です。公式サイトでリクエストフォームに必要事項を記入し、コールバックを依頼します。
コールバックのご了承点
コールバックをリクエストする際は、Wixのサポート時間内に行うことが重要です。待ち時間や応答時間の目安を確認し、必要な情報を事前にまとめておくとスムーズです。
想像される待ち時間
混雑状況によっては、コールバックの待ち時間が長くなることがあります。特にサービス終了の告知後はサポートへの連絡が集中するため、余裕を持ってリクエストを行いましょう。
Wixヘルプセンターの利用方法
公式のヘルプセンターには、多くのFAQやトラブルシューティングガイドが掲載されています。
サービス終了に関する最新情報や、ユーザーへの対応策も確認できます。
サポートリンクの見つけ方
公式サイトやサポートメニューから、必要なサポートリンクを見つけ、詳細な情報を取得しましょう。
問題解決のための準備
Wixのサービス終了に備え、事前に準備しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
自己解決のためのリソース一覧
自分で対応できるリソースを事前に確保しておくことが、突然のサービス終了に対処するための鍵となります。バックアップガイドやデータ移行ツールなどを活用しましょう。
■ Wixサービスがいきなり終了したら(まとめ)
ここまで、大前提として「もしWixがサービスを終了したら」ということで、考えられる可能性や対策についてお話ししましたが、現在Wixは世界のCMSのシェアの中で第3位となっております。 年々サービスが充実していくとともにユーザー数も確実に増えており、今現在Wixがサービスをいきなり終了することは無いと思っていただいて大丈夫です。
もっと詳しくWixを利用することについて相談されたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。